BENTO.の日記

先週は長い期間お休みをありがとうございました



９日の火曜の夕方に父が他界いたしまして、葬儀や後片付け等に少し日数をいただきました。長いお休みということと精神的にも負担があったので、日常に戻れるか少し不安でしたが、店がオープンしたらそこは日常でしたそれと、長いお休み開けは、お客様が来てくださるか心配になるのですが、本日もたくさんご来店いただき本当にありがとうございました



今日は少し父のことを書きたいと思います。病気の内容とかもありますので、気分良く思われない方もいらっしゃるかもしれないので、その場合は読むのをここまでで止めておいてください



父はちょうど３年前に肺に癌が見つかり入退院を繰り返し、闘病を続けてきました。この３年で受けた抗がん剤治療は何十回になります。非常に我慢強い人なので、治療中泣き言は一切言わず、しんどそうにしている時でも、「ちょっと休憩」と言って、辛いと口に出すことはありませんでした。他所にも転移もありましたが、今年の８月くらいまでは病気なりに元気に過ごしていました。


９月に入るころ、骨に転移が見つかり、抗がん剤治療も難しくなって、その後容体が悪くなりました。さすがに最後の２週間は痛みもありとても辛そうでした。入院していても、母は車に乗れないので、平日は私が、土日は姉が病院へ連れて行きました。コロナのため、面会時間は１０分ほどでしたが、それでも顔が見れたり話ができるとホッとしました。亡くなった日は８分ほど間に合いませんでした。待っていてくれたのかなぁと後になって思います。もう少し早く行っていればとも思いましたが、時間だったのだと思うようにしました。


こんなに長い間一緒に暮らしていた人を亡くすのは初めてのことで、覚悟する時間はたっぷりありましたが、母も姉も私も、まだまだ落ち着くのは難しいようです。思い出がありすぎますね。ここ数年は少しずつ自分でできるようになりましたが、シマトネリコの伐採も裏の日よけを付けるのも、雪かきも駐車場を作るのも、父に全部やってもらっていたなぁと。すごく頼りにしていたんだと今更ながら気づくことばかり。BENTO.が完売になると必ず「おめでとう！」と声をかけてくれました。それももう聞けないんですよね。


そして父と母も仲が良かったんだなぁと。今となっては二人のテレビのチャンネル争いも懐かしいです。あー言えばこう言う仲でした。病状が悪くなった病床でもやっていたのですが、その時だけは父が元気そうだったので、あれは元気の源だったんですね。夫婦は奥が深い。今でも、面白いほど遺影に話しかけています。


私は苦手意識がちょっとあった父ですが、絶対仕事の愚痴を言わない姿勢や、真面目でなんでも几帳面にやる姿を尊敬していました。結局はそこを追いかけているんですね。そして、今となってはいい思い出ばかりです。



葬儀の日、火葬場の帰り道。綺麗な虹が出ていました。





父の置き土産の様でした


長い闘病生活お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。


４２年間ありがとうございました。